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日本での開催にあたり

マラソンブームの今日、日本では毎週あちこちで、さまざまな大会が開催されています。そして、昨今、大会主催者の人たちが声高に叫ぶのも「ホスピタリティ」だったり「おもてなしの心」だとか「ゲストなどのイベント性」だったりします。

でも、それを突き詰めることに関して、私たちは少し違和感を感じていました。立派なゲストがハイタッチしてくれて、名産品が食べ放題で、もちろん、それはそれで正しい方向性なのだと思います。でもそれって主役は誰なの?何のために誰をもてなしているの?とふと思ったのです。

たくさんの人を集めるサービスとは、実は主催者にとっては「これをやっておけば大丈夫」というフォーマットになってしまっています。それは結局参加者にサービスをしているつもりでいながら、実は軽んじているのではないだろうか、とも思うのです。

原点に還ってみると、本当のピュアなランナーの楽しみって、思いっきり汗をかいて、ゼイゼイいいながら走って、自分自身にチャレンジすることで自分を表現することじゃなかったっけ? 誰でも走り始めた時は、今日1日のトレーニングを終えた達成感と、成長している期待感だけで満足できていたんじゃなかったっけ? 

そう考えると、もっともっと「走ることの原点を楽しむ」方法を、もっといろんな角度から提案するようなことが、私たちにとっての「おもてなし」なんじゃないか?と思ったのです。

このシンプルな、2回走る、というだけのレースがアメリカでもこんなにも多くの人を魅了するのは、やはり走ることを思いっきり楽しめるからではないかと思うのです。

この大会の創始者のボブ・アンダーソンは、走ることが好きで好きでたまらなくて、高校生の時にお小遣いをはたいて自費出版でランニング専門誌を作りました。 その雑誌はのちに「ランナーズ・ワールド」というアメリカで最も有名なランニング専門誌となり、70年代のアメリカのジョギング・ブームを支えたのです。

家庭の事情から、ランナーズ・ワールド誌を売却した後も、彼は走ることへの情熱を忘れることはなく、どんなに忙しいときでも毎月2〜300kmは必ず走り続け、68才になった現在でも、毎週のようにDouble Road Raceに出場しつづけ、彼自身もチャレンジを続けています。

そんなボブが作ったDouble Road Raceに参加した時に一番強く感じたのは、「2回レースをすること」に対して、同じチャレンジに挑む仲間意識のような、自然に互いの健闘を讃えあうような参加者たちの一体感。そして、自分自身に課した2回のレースを乗り越えた後の参加者たちの、本当に満足そうな笑顔でした。

その会場の様子を見て、ランナーたちが、走ることを思いっきり楽しめる、みんながチャレンジすることを前向きに楽しめる、新しい価値観のこの大会を日本でも開催したいと強く思ったのです。

会場では、装飾やBGMとしてのバンド演奏など、アメリカのレースの雰囲気をそのまま再現したいと思っています。特別に満足してもらえるようななサービスや大げさなホスピタリティはないかもしれません。でも思いっきり走ることそのものを楽しめる環境はできる限り整えるつもりです。

ボブ・アンダーソンが作った「アメリカの草レース」を楽しみに、ぜひ会場に遊びにきてください。

Double Road Race実行委員会